柿_栄養・ビタミン

ビタミン|栄養素116フルーツの栄養・ビタミン > 柿

特徴と栄養素・ビタミン

効果、効能

にはビタミンAやビタミンC、カリウムなどの栄養が多く含まれている他、柿の渋み成分である「タンニン」も含まれています。

特にビタミンCは、柿100g(中型の柿1/2個)あたり、70mgも含まれています。ビタミンCの1日の推奨量が100mgなので、普通の柿を1個食べるだけで、1日分のビタミンCが補給できるのです。

このビタミンCには、次のように様々な効能があります。

 ・コラーゲンの合成を助け、肌や骨を丈夫にする
 ・メラニン色素を減らし、肌のシミやくすみを改善する
 ・免疫力を高め、風邪やガンを予防する
 ・ストレスに対抗するホルモンを作る
 ・活性酸素を抑える抗酸化作用

ビタミンAは、皮膚や粘膜を正常に保ち、外部からの細菌やウィルスの侵入を防ぎ、病気への抵抗力を高めたり、ガン予防の効能があります。

また、眼の網膜にある光を感じる「ロドプシン」という物質の材料になり、暗い所で眼が見えにくくなる、夜盲症(とりめ)を防ぐ効能もあります。

柿にはビタミン以外にも、カリウムも多く含まれていますが、それとは反対に塩分(ナトリウム)が少ないので、血圧の高い人にはおすすめのフルーツです。
カリウムは、体内の余分な塩分を排出し、高血圧を改善します。

その他、柿の渋みの原因であるタンニンは、アルコールを肝臓で分解するときにできる「アセトアルデヒト」という有害物質を、無害にする働きがあります。

(アセトアルデヒドが、体内に多く残ってしまうと、二日酔いや悪酔いの原因になります。)

注意点

柿を食べ過ぎると、お腹を冷やし消化を悪くすることがあります。柿が完熟すると、ビタミンCが半分ほどに減り、皮をむいて干柿にすると、それ以上に減少するので、ビタミンCの摂取は、あまり期待できません。

またタンニンは、胃や腸の粘膜を収縮させるので、食べ過ぎると便秘の原因になることがあります。

柿の旬

柿の旬は、甘柿、渋柿の両方とも10月中旬〜11月下旬の秋で、このときの柿は栄養、ビタミンが豊富で、おいしく食べられます。

柿_栄養、ビタミンの摂取

主な栄養、ビタミン(100gあたり)

・カロリー 60kcal
・ビタミンC 70mg
・カリウム 170mg
・ビタミンA 420μg
・葉酸(ビタミンB群) 18μg

*この数値は、生の甘柿の栄養の含有量です。

上手な摂り方

柿の表面全体が、”柿色”になった時が食べ頃です。表面の一部に緑がかった部分が残っているときは、常温のまましばらく保存して、熟成するまで待つのがよいでしょう。

ちなみに新鮮な柿の葉には、100gあたり600〜650mgものビタミンCが、含まれています(実よりも多い!)。このため、柿の葉を陰干しにして、細かく刻んだ「柿の葉のお茶」も作られています。

保存方法

柿は、比較的保存がききますが、野菜庫に入れて冷やすと、食感や味が悪くなるので、常温で保存しましょう。






◇フルーツの栄養・ビタミン コンテンツ一覧
イチゴ_栄養・ビタミン
・柿_栄養・ビタミン
スイカ_栄養・ビタミン
バナナ_栄養・ビタミン
ぶどう_栄養・ビタミン
レモン_栄養・ビタミン
いちじく_栄養・ビタミン
キウイ_栄養・ビタミン
パイナップル_栄養・ビタミン
パパイヤ_栄養・ビタミン
みかん_栄養・ビタミン
リンゴ_栄養・ビタミン