メリロートの副作用(肝機能障害)

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適量のメリロートを、サプリメントで摂取している場合は、副作用や健康被害は、ほとんど報告されていません。

しかし、適量を超えてメリロートを摂ると、肝機能障害が起きて、体に黄色い斑点(黄たん)が、できたりします。また、それ以外でも、頭痛やけん怠感などの副作用もあります。

たとえ適量を守っていても、その人の体質によっては、同じように副作用が起こる可能性は、ゼロとはいえません。(これは、メリロート以外のサプリメントでも、いえることですが。)

ちなみに、1日あたりの適量摂取量は、メリロート300mg、メリロートに含まれる「クマリン」4mgを、目安にしておくと良いでしょう。この数値は、日本で使用されている主な医薬品の上限の目安なので、副作用の心配がないといえます。

ただ実際は、1日に2.0g ぐらい摂っても、副作用はほとんどなく、安全だと考えられています。

副作用の事例

以前、メリロートのサプリメントを摂って、副作用が起こった人の事例が、報道されたことがあったので、参考のため取り上げました。(内容は、厚生労働省のホームページを参照)

事例 1

静岡県の20才代の女性は、約4カ月間メリロートとブルーベリーエキスのサプリメントを、同時に摂っていました。

摂取を始めてから5カ月後の健康診断で、血液検査をしたところ、肝機能障害の副作用が発見されました。(自覚症状はナシ)

翌日に入院し、2つのサプリメントの摂取をやめると、肝機能障害の副作用は改善して、入院から約2カ月弱で退院したとのことです。

この女性は、他のサプリメントや医薬品を摂っておらず、ウィルス性の肝炎でもないことが確かめられました。
(ホームページ上には、メリロートの摂取量は記載されていません。)

事例 2

新潟県の30才代の女性は、メリロートのサプリメントだけを摂っていました。摂取から約1カ月後に、体のだるさや黄たん(肝機能障害)などの、副作用の自覚があり入院しました。

入院して、メリロートの摂取をやめると副作用は改善して、入院したその月に退院しました。しかし、再びメリロートを摂取すると、また同じように副作用が起こり、再度入院したとのことです。

この女性も、ウィルス性の肝炎の疑いはありませんでした。(ホームページ上には、メリロートの摂取量は記載されていません。)

医薬品との関係

メリロートには、いくつかの有効成分が含まれていますが、その中の1つの「クマリン」は、血液が固まるのを防ぎ、血行やリンパの流れを良くして、むくみを解消する働きがあります。

この働きは、抗凝固作用と呼ばれるもので、医薬品でも同じ働きをするものがいくつかあります。

メリロートと、これらの医薬品を併用すると、副作用が起こることがあります。その逆に、血液を早く凝固させる医薬品の場合も、同じことがいえます。

このため、なんらかの薬を処方されている方が、メリロートを使用するときは、副作用がないか、必ず医師に相談しておきましょう。






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