パントテン酸の働き・作用

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主な働きと作用

パントテン酸は、三大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)の代謝を、助ける働きをしています。

このパントテン酸は、ビタミンB群の仲間で、三大栄養素からエネルギーや、身体の材料を作り、主な働き・作用には次のようなものがあります。

ストレスに対抗

仕事や人間関係などでストレスを感じると、副腎から副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が分泌され、ストレスに対抗するようになります。

パントテン酸は、このとき副腎の働きを助けて、ホルモンがスムーズに合成されるように作用します。

具体的には、パントテン酸の働きによって、合成された副腎皮質ホルモンが、血液中の血糖値を上げて、アクシデントやトラブルがあったときでも、すぐに対応できるように備えます。

また、ビタミンCはホルモンを体内にスムーズに分泌させる働きをして、パントテン酸と一緒に、ストレスを解消するようになります。

免疫力のアップ

パントテン酸は、私達の身体を守っている、抗体の合成を助ける働きもしています。

日常の生活の中では、いろいろな細菌や病原菌が存在していますが、免疫力の力によって、病気になるのを防いでいます。

このため、パントテン酸が不足してくると、免疫力が低下して、身体の抵抗力がなくなり、すぐにカゼを引いたり熱を出したりします。

動脈硬化の予防

動脈硬化で問題になるコレステロールは、悪玉と善玉の2つがあります。悪玉コレステロールは、血管の内壁に付着して、血管を硬直化させる悪作用があります。

一方、善玉コレステロールは、悪玉コレステロールを取り除き、血管の中をきれいにする働きがあります。

そして、パントテン酸は、善玉コレステロールを増やす働きがあり、その結果、動脈硬化の原因である悪玉を減らして、動脈硬化を予防することになります。

皮膚の保護

パントテン酸は、紫外線による皮膚の炎症を抑える働きがあり、日焼け防止として、サンスクリーン用品にも利用されています。

また、やけどによる皮膚のただれや炎症を抑え、皮膚の回復を早める働きがあるので、塗り薬として製品化されています。






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