ビタミンB6の過剰摂取

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過剰症

ビタミンB6を大量に摂取しても、健康の障害になるような過剰症は、ないと考えてよいでしょう。

しかし、かなり長期間(数カ月〜数年)にわたって、過剰摂取した場合は、末梢神経の痛みやしびれ、知覚障害などが、あったという報告があります。

ただ、このケースは治療のために、ビタミンB6の上限量の8〜60倍以上を、サプリメントで摂取したときに起ったものです。

ビタミンB6の上限量は、1日あたり60mgで、これを食品で摂るには、
 ・赤身のマグロ・・・約2.6kg
 ・さんまの開き・・・約11.1kg
 ・サバ・・・約9.5kg
 ・バナナ(大)・・・約79本で15.8kg
となり、1日で食べる量をはるかに超えています。

ましてや過剰症の報告があったケースは、この8〜60倍以上の摂取量だったわけですから、普通の食事をしていれば、過剰症が起こることは、まず考えられません。

なお上限量というのは、公的機関で定められた数値で、ほとんどの人がビタミンの過剰摂取による、健康障害を受けない上限の数値です。

たとえ、一時的に上限量を超えた場合でも、摂取期間が短期間であれば、すぐに過剰症がおこるわけではありません。






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