イノシトール

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イノシトールとは

イノシトールは、筋肉や神経細胞に多く存在している栄養素で、体内でも合成されます。
肉や魚などの食品に多く含まれ、脂質の代謝をスムーズにしています。

以前は、ビタミンB群の仲間でしたが、他の栄養素でもその働きが代用できることと、はっきりした欠乏症がないので、現在は、ビタミン様作用物質として扱われています。

働き、作用

イノシトールの主な働きには、以下のものがあります。

1)脂肪肝の予防

イノシトールは「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれ、肝臓に余分な脂肪が、貯まらないようにする働きがあり、脂肪肝の予防に効果があります。

晩酌を毎日欠かさない人や、お酒を飲む量が多い人には、おすすめの栄養素です。

*脂肪肝とは
肝臓の肝細胞に中性脂肪が貯まり、肝臓全体が白っぽくなる病気です。脂肪が多くなることで、肝臓の血管が圧迫され、血液の循環が悪くなります。そのため、肝臓の機能が低下して、疲労感やだるさが起こってきます。

2)動脈硬化の予防

体内のコレステロールの流れを良くして、血管にコレステロールが貯まって起こる、動脈硬化を予防する働きがあります。

3)神経機能を正常に保つ

イノシトールは、神経組織や脳細胞にも多く含まれ、神経の伝達や脳の活動を、正常に保つ働きがあります。

多い食品、食材

1)果物・・・オレンジ、グレープフルーツ、メロン、あんず、もも、スイカ
2)その他・・・グリンピースなどの豆類、小麦胚芽、牛乳など

イノシトールは、体内でも合成されますが、それだけでは十分な量とはいえないので、食べ物やサプリメントで、補給するとよいでしょう。

また、水に溶ける水溶性のビタミン様作用物質なので、過剰症を心配することはありません。






◇ビタミン様作用物質 コンテンツ一覧
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