ナイアシン(ニコチン酸)の働き・作用

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主な働きと作用

ナイアシンの主な働き作用には、三大栄養素をエネルギーに変えたり、アルコールの分解、動脈硬化予防などがあります。

このナイアシンは、「ニコチンアミド」と「ニコチン酸」という物質の総称で、ビタミンB群の仲間です。
なお、タバコに含まれるニコチンとは無関係ですので、念のために!

エネルギーを作る

ナイアシンの働きの1つとして、糖質、脂質、たんぱく質などの三大栄養素から、私達が生きるためのエネルギーに関係しています。

体内にナイアシンが吸収されると活性化され、ビタミンB1やB2、B6などと共に、エネルギーを作りだす働きがあります。

このとき、ナイアシンは酵素の働きを助ける役割をしていて、「補酵素」と呼ばれています。
*補酵素の働きについては、ビタミンB群の特徴|補酵素をご覧ください。

アルコールを分解する

仕事帰りの一杯や自宅での晩酌は、何よりの楽しみですが、ナイアシンは、お酒に含まれるアルコールが、身体に悪影響がないようにする働きがあります。

体内で、アルコールを分解するときは、「アセトアルデヒド」という有害物質が出来てしまうのですが、ナイアシンは、この物質を分解します。そして、アルコールを大量に飲むと、その量に比例してナイアシンも消費されます。

また、アセトアルデヒドは二日酔いの原因にもなるので、二日酔いを防ぐにはナイアシンが効果があります。

ちなみにナイアシンは、動物性食品にも植物性食品にも含まれ、普通の食事をしていれば、不足することはあまりありません。

しかし、お酒の量が多く、食事をほとんど摂らないと、ペラグラにかかり、皮膚炎や胃腸障害、精神障害などが起こるので、注意が必要です。

動脈硬化や高脂血症を防止する

ナイアシンは、脂肪の代謝を良くするため、血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす働きがあります。また、毛細血管を広げる働きもあります。

血液中の老廃物が少なくなって、血液がサラサラになり、血管全体の血行が良くなるという効果が期待できます。このため、動脈硬化や高脂血症などの、生活習慣病を予防できます。

血行を良くするためには、通常よりも多めにナイアシンを摂取する必要があります。

しかし、あまり多く摂りすぎると、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを弱めてしまうので、糖尿病の人は、担当の医師とよく相談の上、摂取量を決めた方がよいでしょう。






◇ナイアシン(ニコチン酸) コンテンツ一覧
・ナイアシン(ニコチン酸)の働き・作用  ・ナイアシンが多い食品・食材
ナイアシンの1日の摂取量  ・ナイアシンの欠乏・不足  ・ナイアシンの過剰摂取