ナイアシンの過剰摂取

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過剰症

ナイアシン(ビタミンB群)過剰摂取すると、血液中の血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの働きを、妨害してしまうという報告があります。

インスリンは、糖尿病患者の血糖値を下げる治療薬として、よく知られており、体内でただ1つ血糖値を下げるホルモンです。

このインスリンは、食後の血糖値を調節する働きがある他、体内にエネルギーを供給したり、糖をグリコーゲンや脂肪に変えて、将来使うエネルギー源として貯える働きもあります。

インスリンと大量のナイアシンを併用する場合は、必ず専門医に相談することが大切です。

また、ナイアシンだけを大量に摂取する場合でも、胃腸に障害が起こるリスクがあるので、同じように専門医に相談しましょう。

ナイアシンの過剰摂取にならない上限量は、公的機関によって定められており、成人の場合で男女ともに1日あたり、
ニコチンアミドは300mgNE、ニコチン酸は100mgNEになっています。

ただ、これだけの量を1日の食事で摂るとなると、
マグロやカツオを約1.2Kg、さんま約4.3Kg、さば約2.9Kg以上
食べなければなりません。

とても1日で食べきれる量ではありませんので、病気の治療でナイアシンを大量に摂取する以外は、過剰症を心配することはないのでご安心を。

*ニコチンアミド、ニコチン酸は両方とも、ナイアシンの一種です。

*NEは、ニコチン酸当量と呼ばれる単位で、トリプトファン60mgに対して、
  ニコチン酸1mgとして計算します。
  詳しくは、ナイアシンの1日の摂取量をご覧ください。






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ナイアシンの1日の摂取量  ・ナイアシンの欠乏・不足  ・ナイアシンの過剰摂取