スイカ_栄養・ビタミン

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特徴と栄養素・ビタミン

効果、効能

夏の暑いときの冷えたスイカは、格別なおいしさがあります。スイカの90%以上は水分で、汗をかいたときの水分補給には最適で、その果汁には、βカロテン(ビタミンA)やビタミンB6、カリウム、リコピンなどの栄養が含まれています。

βカロテン(ビタミンA)は、体内で消化吸収されるときに、ビタミンAに変わる栄養成分です。

その効能には、粘膜や皮膚を健康的に保ち、ハリのある肌を作ったり、ウィルスや細菌の侵入を防ぎ、ガンを予防する効能があります。

また、βカロテン(ビタミンA)は、網膜にあるロドプシン(光を感じる物質)の材料となり、夜盲症を防ぎ、眼の機能を正常に保つので「眼のビタミン」とも呼ばれています。

ビタミンB6は、食品で摂ったたんぱく質から、筋肉や内蔵、皮膚、ホルモンなど、体の組織を作る栄養成分です。

ビタミンB6が不足すると、女性ホルモンの分泌がアンバランスになったり、湿疹や肌荒れが起こりやすくなります。

カリウムは、体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出して、高血圧や動脈硬化、心臓病のリスクを減らします。

また、スイカには利尿作用を高める「シトルリン」という栄養成分があり、新陳代謝を活発にして、体のむくみを解消したり、塩分排出の効能があります。

これは、カリウムとの相乗効果があるので、スイカは高血圧の人におすすめのフルーツといえます。

そして、スイカの栄養の特徴として、果肉に含まれるリコピン(赤色の成分)があります。

このリコピンは、トマトにも含まれる栄養成分で、体に有害な活性酸素を分解して、老化や動脈硬化、脳卒中、ガンなどを予防する効能があります。

注意点

スイカは水分が多いので、体を冷やすと同時に、利尿作用が高いので、体内のミネラルが必要以上に排出されます。

このため、夏場にスイカを食べ過ぎると、ミネラル不足で夏バテすることがあります。

また、昔から言われているように、スイカと天ぷらを一緒に食べると、お腹をこわすこともあるので、注意しましょう。

スイカの旬

温室栽培により1年中販売され、輸入ものも増えています。しかし、スイカの旬は、やはり6月下旬〜8月下旬の夏場です。この時期のスイカは、栄養、ビタミンが豊富で、一番おいしいです。

スイカ_栄養、ビタミンの摂取

主な栄養、ビタミン(100gあたり)

・カロリー 37kcal
・ビタミンB6 0.07mg
・リコピン
・βカロテン(ビタミンA) 830μg
・カリウム 120mg

*この数値は、生のスイカの栄養の含有量です。

上手な摂り方

冷蔵庫に入れて、冷やしておくと甘みが増します。栄養的には、皮の近くにカリウムが多いので、皮を煎じて飲むと、むくみ解消に効果があります。

保存方法

1週間ぐらい保存するときは、風通しのよい場所で、常温保存しておくのがよいでしょう。

スイカは低温に弱いので、温度が5〜6℃以下のところに、置かないようにします。また、切ったスイカは、切り口をしっかりラップして、野菜庫に入れておきましょう。






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