ビタミンAの1日の摂取量

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年代別、性別|必要摂取量

ビタミンA1日のそれぞれの摂取量を、まとめたものが下記の表です。

1)推定平均必要量
その年令の半数が必要量を満たす、ビタミンAの摂取量で、 1日最低これくらいは必要な量です。

2)推奨量
その年令のほとんどが必要量を満たす、ビタミンAの摂取量で、 1日の理想的な摂取量と考えてよいでしょう。

3)上限量
健康障害(過剰症)を起こさない、ビタミンAの上限量です。

摂取量には、4つの基準がありますので、詳しくはビタミンの摂取量についてをご覧ください。

<1日に必要なビタミンAの摂取量> 単位:μgRE
年令 18〜29才 30〜49才 50〜69才 70才以上
男性 推定平均
必要量
550 550 500 450
推奨量 750 750 700 650
上限量 3000
女性 推定平均
必要量
400
妊婦450
授乳婦700
450
妊婦500
授乳婦750
450 400
推奨量 600
妊婦670
授乳婦1020
600
妊婦670
授乳婦1020
600 550
上限量 3000

*厚生労働省 日本人の食事摂取基準より

1μg(マイクログラム)REは、レバーなどの動物性食品に含まれる、レチノールの1μgに相当し、緑黄色野菜などの植物性食品に含まれるβカロテン12μgに相当します。

つまり、
1μgRE=1μgレチノール=12μgβカロテン
となります。

ビタミンAの摂取について

私達が食品から摂取するビタミンAには、動物性食品から摂取するレチノールと、植物性食品から摂取するβカロテンがあります。

鶏のレバーや豚のレバーなどの動物性食品のレチノールは、約90%の吸収率があります。

しかし、緑黄色野菜などの植物性食品のβカロテンは、食品の種類や調理方法にもよりますが、吸収率が約10〜60%と低くなっています。

ビタミンAが不足ぎみのときは、レバーを食べるとよいのですが、その反面食べ過ぎると摂取過剰になり、身体に異常がおこります。

特に妊娠した女性では、奇形の赤ちゃんが生まれる可能性が高くなるので、注意すべきです。(参考→ビタミンAと妊婦1

ただし、緑黄色野菜のβカロテンは摂取量が多くても、母親や赤ちゃんに、異常が起こることはほとんどありません。






◇ビタミンA コンテンツ一覧
ビタミンAとは  ・ビタミンAの働き・作用  ・ビタミンAが多い食品・食材
・ビタミンAの1日の摂取量  ・ビタミンAの欠乏・不足  ・ビタミンAの過剰摂取
ビタミンAと妊婦1  ・ビタミンAと妊婦2  ・ビタミンAの単位