パラアミノ安息香酸

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パラアミノ安息香酸とは

パラアミノ安息香酸は、ビタミンB群の1つである葉酸が合成されるときに、必要な栄養素であることがわかっています。

以前は、ビタミンBxと呼ばれていましたが、まだ研究段階の栄養素で、その働きは全て解明されていません。
現在は、ビタミン様作用物質として扱われています。

働き、作用

パラアミノ安息香酸は、体内で葉酸の合成に必要なため、葉酸の働きである
 ・皮膚、細胞の再生を助ける
 ・貧血予防
 ・動脈硬化予防
 ・肺がん予防
などの効果を高めます。

もともと、葉酸をはじめとするビタミンB群は、腸内の細菌によって合成されます。パラアミノ安息香酸は、この腸内の細菌を増やす働きもあるので、ビタミンB群の摂取不足を、補うことにもなります。

ただ、ピルを常用している人や、病気治療のために抗生物質を長期間使っている人は、腸内の細菌が減少して、ビタミンB群はほとんど合成されなくなります。

多い食品、食材

1)肉類・・・牛レバー、鶏レバー
2)乳製品・・・卵、牛乳
3)穀類・・・小麦胚芽、玄米

パラアミノ安息香酸が不足すると、貧血気味になりだるさや疲労感などが起こってきますが、大量に摂りすぎると、吐き気、不快感などの症状が起こることもあります。

葉酸などのビタミンB群を十分に摂っていれば、パラアミノ安息香酸不足は、ほとんど問題になることはありません。
(研究によって、別の働きや効能が発見されれば別ですが。)






◇ビタミン様作用物質 コンテンツ一覧
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