ルチン

ビタミン|栄養素116ビタミン様作用物質とは > ルチン

ルチンとは

ルチンは、フラボノイド化合物の仲間で、ビタミンPの一種です。
ビタミンPは、かんきつ系の果物に多く含まれ、毛細血管を丈夫にしたり、血圧を下げる働きがあります。

当然ながら、ルチンもこれと同じような働きがあります。

働き、作用

1)毛細血管の保護

ルチンは、毛細血管を丈夫にするので、出血性の病気に効果があります。
例えば、歯ぐきからの出血や脳卒中、何か物にぶつかってできる内出血を予防し、切り傷や打撲の回復を早める働きがあります。

2)血管と血圧の改善

動脈硬化で硬くなった血管に弾力を与え、元の健康な血管に戻し、全身の血行を良くする働きがあります。

また、血圧が高くなるのを防ぎ、高血圧による心臓病や脳卒中、腎臓病、動脈硬化の予防にもなります。

3)その他

すい臓の働きを高めて、糖尿病の原因であるインスリン(ホルモン)の分泌不足を解消します。

その他、神経組織や脳細胞の老化を抑えて、認知症の改善にも効果があるといわれています。

多い食品、食材

ルチンが多く含まれる食品で、よく知られているのが、そば(蕎麦)です。
ルチンそのものは、水に溶ける水溶性のビタミン様作用物質なので、そばだけでなく、そば湯を一緒に摂ると、効率よくルチンが摂取できます。

そば以外では、トマトなどの野菜やかんきつ系の果物(みかん、いちご、グレープフルーツ)などに、ルチンが多く含まれています。

ルチンは、ビタミンCの吸収を助けるので、ビタミンCが多いアセロラ、柿、キウイ、ピーマンなどと一緒に摂ると、なお一層、丈夫な血管を作るのに効果があります。






◇ビタミン様作用物質 コンテンツ一覧
ビタミン様作用物質とは  ・ビタミンP  ・ビタミンQ  ・ビタミンU  ・コリン
イノシトール  ・ルチン  ・パラアミノ安息香酸  ・ビタミンB13、B15、Bt