ビタミンU

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ビタミンUとは

ビタミンUは、キャベツから発見された栄養素で、別名「キャベジン」とも呼ばれています。

キャベジンと聞くと、胃腸薬を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

ビタミンUの「U」は、もともと潰瘍(かいよう)を表す英語「ulcer」の、頭文字をとったものです。

働き、作用

ビタミンUは、胃潰瘍(いかいよう)や十二指腸潰瘍を予防したり、改善したりする働きがあります。またビタミンUは、たんぱく質を合成するときに、必要な栄養素の1つで、胃酸の分泌を抑える働きがあります。

胃や腸に潰瘍ができたときは、その部分を治すために、新鮮なたんぱく質を大量に作る必要があり、そのときにビタミンUが欠かせません。

もし、ビタミンUが不足していると、潰瘍の治りが遅くなったり、胃腸が弱くなることがあります。

現在、ビタミンUは主に医薬品として、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防や治療に、使われることが多くなっています。

多い食品、食材

1)野菜・・・レタス、キャベツ、セロリ、アスパラガス
2)その他・・・青のり、牛乳、卵など

ビタミンUは、野菜に多く含まれているので、野菜嫌いの人は胃腸の病気になりやすいといえます。

また長時間、加熱調理すると、ビタミンUが減少するので、手早く炒めたり、ゆでたりして、調理時間を短くするとよいでしょう。

生野菜を毎日たくさん食べれば、十分なビタミンUが摂れ、胃腸の状態も良くなります。






◇ビタミン様作用物質 コンテンツ一覧
ビタミン様作用物質とは  ・ビタミンP  ・ビタミンQ  ・ビタミンU  ・コリン
イノシトール  ・ルチン  ・パラアミノ安息香酸  ・ビタミンB13、B15、Bt