ミネラル|栄養素

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ミネラルとは

私達の体を構成している元素の96〜95%は、酸素、炭素、水素、窒素の4つの元素で、残りの4〜5%はミネラル(無機質)から成りたっています。

ミネラルはビタミンと同じく、必要量は少量ですが、健康を維持するために不可欠な栄養素です。このミネラルが不足すると、様々な欠乏症が起こります。

ミネラルとビタミンの違いは、ミネラルが単一の元素であるのに対して、ビタミンは複数の元素や分子が結びついたものです。

ミネラルは体内で合成されることはなく、食事やサプリメントから摂るしか方法はなく、必要不可欠な必須ミネラルは、現在16種類あります。

そして、体に必要な量によって、
「主要元素(ミネラル)」と「微量元素(ミネラル)」の2つに、大きく分けられています。

主要元素

体内に比較的多く必要なミネラルで、カルシウム、リン、カリウム、イオウ、ナトリウム、塩素、マグネシウムの7種類です。

この中で、よく知られているカルシウムは骨の材料で、体に含まれるミネラルの50%以上を占めています。

微量元素

必要量はわずかなミネラルで、鉄、マンガン、ヨウ素などがあります。
このミネラルは、体重60kgの人でも数グラム〜百分の数グラムという、わずかな量しか必要ありません。

働き・作用

ミネラルの主な働きは、ビタミンと同様に体の代謝(化学反応)を、スムーズに行うことです。

これは、食べ物の消化、吸収をはじめ、脳や筋肉の活動を助けるなど、様々な働きがあり、それぞれのミネラルごとに、働きに違いがあります。

必要量はわずかですが、不足すると欠乏症が起こるので、ビタミンと同様に「微量栄養素」と呼ばれています。

また、ミネラルの一部は体の材料にも、利用されています。
例えば、先にあげたカルシウムは骨の主な材料ですし、鉄分は血液の赤血球(ヘモグロビン)、ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料になります。

なお、ミネラルは不足すると問題ですが、逆に多く摂りすぎた場合も、過剰症や中毒症の原因になります。

その代表的な例は、ナトリウム(塩分)の摂りすぎによる、高血圧や胃がんなどがあります。






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