糖質(炭水化物)|栄養素

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糖質とは

糖質は別名、炭水化物と呼ばれる栄養素で、ご飯やいも類、めん類、くだもの、砂糖などに多く含まれています。

糖質の働きは、筋肉、脳と神経系、赤血球などが活動するときの、エネルギー源です。

もし糖質が不足すると、筋肉が十分に活動できなかったり、全身のだるさや疲労感が起こってきます。

疲れたときに、甘い物を食べるとよいといわれるのは、甘い物に含まれる糖質で、すぐにエネルギーが補給できるからです。

糖質以外の栄養素では、脂質もエネルギー源になりますが、脂質は糖質に比べ、エネルギーに変わるまで時間がかかる欠点があります。

このため、スポーツをよくする人や頭脳労働が多い人は、糖質を十分摂る必要があります。

同時に、糖質の代謝に必要なビタミンB1、ナイアシン(ビタミンB群)、ビオチン(ビタミンB群)も必要になります。

*炭水化物と糖質の違い
炭水化物と糖質は同じように思われていますが、実際には違いがあります。
炭水化物は、糖質の仲間である食物繊維も含まれていますが、糖質は炭水化物から食物繊維を除いた栄養素で、体のエネルギー源になるものだけをいいます。

3種類に分けられる

糖質は分子の大きさから次の3つに分けられ、体内での消化、吸収に違いがあります。

単糖類

糖質の最小単位で、すぐに消化吸収され、一番早くエネルギーに変わります。くだものに多く含まれ、ブドウ糖や果糖などがあります。

二糖類

単糖類が2個結合した糖質で、単糖類と同じように早くエネルギーに変わり、砂糖に含まれるショ糖のほか、乳糖などがあります。

よく耳にするオリゴ糖は、二糖類ではないため消化吸収が遅く、ダイエット用の甘味料によく使われます。

多糖類

単糖類がいくつも結合した大きな分子のため、消化吸収には時間がかかり、エネルギーになるまでは、時間がかかります。

多糖類の代表的なものには、体内に貯えられるグリコーゲンや、ご飯に含まれるでんぷんなどがあります。

*糖質は、多糖類のときは甘く感じませんが、分解されてニ糖類や単糖類になると甘く感じます。






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脂質|栄養素   ・脂質が多い食品と摂り方   ・ミネラル|栄養素
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